2003年度 冬山偵察山行 (11/2〜11/4) | 北アルプス・爺ヶ岳 冷尾根

目次

山行概要

目的冬季ルート偵察(冷尾根〜爺ヶ岳)・初冬期のルートファインディング訓練
山域北アルプス・爺ヶ岳(冷尾根)
日程2003年11月2日(日)〜11月4日(火)
11月2日:大谷原〜冷尾根末端〜1663mピーク手前
11月3日:1663mピーク手前〜1971mピーク手前〜偵察〜帰幕
11月4日:1663mピーク手前〜大谷原〜爺ヶ岳スキー場
メンバー小久保、乙山、小倉

冬山シーズンに備え、爺ヶ岳冷尾根の状況を確認するための偵察山行を実施。11月2日、前夜に大谷原の公園にテントを張り、早朝から行動開始。冷尾根末端に取り付くまでに周辺の斜面を確認し、北側の斜面から尾根上に出た。痩せ尾根と藪の連続で行動は難航。1500m付近の露岩ではロープを使用して通過。その上の1663mピーク手前で時間と地形を考慮し幕営。荷を置いてさらに上部の偵察を行った。

11月3日はさらに冷尾根上部の偵察を進め、藪と細尾根を木の枝を掴みながら進行。1750m付近の露岩は登下降ともにザイルを使用。ジャンクションピーク手前(1971m)でガスにより上部視界を失い、時間切れで引き返す。下りは濃霧の中でルートを一度外れるもリカバリーに成功し、無事テントまで戻る。

11月4日は冷尾根を下り、大冷沢の渡渉を試みるも水量が多く断念、小冷沢経由で大谷原に下山。携帯が圏外だったため、爺ヶ岳スキー場まで歩いてタクシーを呼んで行動を終了した。

行動概要

11月2日(日) 晴れ

大谷原(6:00)〜1663mピーク手前(15:30)

前日夜、大谷原で幕営。早朝、冷尾根末端から北側の斜面経由で取り付き。痩せ尾根・藪・シャクナゲに苦労しながら進み、1500m付近で露岩通過時にロープを使用。1663mピーク手前で幕営地を確保し、上部の偵察後に帰幕。

11月3日(月) 曇り時々雨

1663mピーク手前(6:00)〜1971mピーク手前(11:30)〜1663mピーク手前(16:00)

急峻な痩せ尾根と藪を進行。1750m付近で露岩をザイルで通過。広い尾根に出てジャンクションピーク手前まで進むが、ガスにより視界不良となり引き返す。途中でルートを外れるが、無事復帰して幕営地に帰着。

11月4日(火) 曇り

1663mピーク手前(6:00)〜大谷原(11:00)

冷尾根を下山。下部でルートファインディングに注意を要する地形を慎重に進み、小冷沢を渡って大谷原へ。通信不能のため爺ヶ岳スキー場まで歩いてタクシーを手配し、行動を終了。

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