夏山preトレーニング山行(8/5-8/10) ❘ 北アルプス(折立〜雲ノ平〜双六岳縦走)

目次

山行概要

目的夏山に向けての体力強化
山域北アルプス
日程2025年8月5日(土)〜10日(日)
メンバー川嶋、管野、福澤、木村、関、下津浦、鈴木

2025年度夏山プレトレーニング山行は、8月5日から10日まで北アルプスで実施された。参加者は川嶋、管野、福澤、木村、関、下津浦、鈴木の7名で、夏山本番に向けた体力強化を目的とした。初日は東京・新宿から夜行バスで富山に入り、翌6日に折立から入山。

雨に見舞われながらも太郎平小屋を経て薬師峠キャンプ場に到着した。7日は荒天のため予備日を使って停滞。8日は薬師沢を経て雲ノ平に進み、雨後の濡れた登山道を慎重に歩きながら雲ノ平キャンプ場へ入った。

9日は祖父岳から鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳を縦走する長丁場であったが、浮石や雪渓に注意を払いながら全員で双六小屋に到着。最終日は雨中での下山となり、増水した沢や崩れやすい道を慎重に通過しつつ新穂高温泉に下山した。

天候不順や体調不良による対応もあったが、全員が役割を果たし、最終的には無事下山に至った。今回の経験は、体力面だけでなく悪天候下での行動判断や仲間同士のサポートの重要性を再確認する機会となり、今後の本番登山に向けて大きな糧となった。

行動概要

8月5日(火) 雲り

東京駅と新宿駅、それぞれのバス停で合流し、夜行バスで富山駅に向かう。

8月6日(水) 雨時々曇り

折立登山口(8:09)〜三角点(1869)(10:31)〜太郎平小屋(13:21)〜薬師峠キャンプ場(13:42)

折立に到着後雨が降ってきたため雨具を上下着て出発する。1450m付近で3年福澤が熊を見る。


1500m付近で雨が弱まってきたため雨具を脱ぎ、麦わら帽子をかぶる。1600m手前で休憩をとる。


1年下津浦が体調不良を訴えたため官物を5㎏程抜き川嶋が持つ。1700m付近で雨が強くなってきたため麦わら帽子を脱ぎ雨具を上下着用する。


肩回しをしながら登っていく。三角点を通過後は樹林帯を抜ける。下津浦が若干遅れ気味であるが順調に進んでいく。

1900m付近で休憩をとり昼食をとる。止まっていると肌寒い。雨が降ったりやんだりを繰り返している。2133m地点で再度昼食休憩とする。

出発して10分程で下津浦が鼻血を出したためザックを置き座らせる。鼻血が止まってから再び出発する。

その後は順調に歩き太郎平小屋に到着する。薬師峠までの木道は滑りやすいため注意する。薬師峠のテント場に着く。

8月7日(木) 雨のち曇り

出発後天気が荒れる予報であるから、前日のミーティングで7:00までテント待機し起床判断をすることとする。

当日雨風が強く、気温も低く、低体温症のリスクを考慮して予備日を使用して停滞する。

8月8日(金) 雨のち曇りのち晴

薬師峠キャンプ場(4:55)〜太郎平分岐(5:23)〜薬師沢小屋(8:11)〜アラスカ庭園(12:09)〜雲ノ平山荘(13:08〜13:27)〜雲ノ平キャンプ場(13:50)

雨が降っていたため、上下雨具を着て出発する。


太郎平小屋までの木道は滑りやすく1年下津浦がスリップする。太郎平小屋にて肩回しをして薬師沢に向けて標高を下げていく。沢までの下りは急であるため慎重に下っていく、ところどころ梯子が設置されている。

その後沢沿いに薬師沢小屋までトラバースしていく。

途中休憩をとり、雨具の上を脱ぐ。渡渉箇所が幾つかあるが増水はしていない。

薬師沢小屋後は少し進んだ川沿いで休憩したのち雲ノ平手前の急登を登っていく。雨はもう降っていないが、雨の影響で登山道は小川のようになっている。所々に雨が溜まり、小さな池を作っている。石もスリップしやすいため、一年生の様子をしっかり見ながら標高を上げていく。関が遅れ気味であるが、順調に登っていく。

急登を登り切った2350m付近で休憩をとり昼食を食べる。途中、関が大きく疲弊したため2400m付近で官物13kgを抜く。その後樹林帯を抜けて、奥日本庭園(2523m)で休憩したのち、雲ノ平山荘に着く。

雲ノ平山荘にてテント場の受付をしたのち10分程木道を歩き、雲ノ平キャンプ場に到着する。

8月9日(土) 晴時々曇り

雲ノ平キャンプ場(4:45)〜祖父岳(6:12〜6:25)〜岩苔乗越(7:08)〜ワリモ岳(8:00)〜鷲羽岳(8:36)〜三俣山荘(9:43)〜三俣蓮華岳(11:12〜11:25)〜双六岳(12:47)〜双六小屋TS(13:49)

雲ノ平キャンプ場を出発する。


ハイマツ帯の木道を歩いた後、岩苔乗越に着く。祖父岳の登りは巨岩が多いが、道札やルートを示すマーキングが多く、ルートは見つけやすい。祖父岳山頂にて鈴木の体調が優れないため、鈴木の官物と一部の私物を抜く。


岩苔乗越手前のトラバース箇所には若干雪渓が残っていたが、歩行箇所の雪渓は溶け切っていたため通過に問題はない。ワリモ岳周辺は浮石も多いため足元に注意しながら進む。ワリモ岳と鷲羽岳の間のコルで休憩する。

鷲羽岳から三俣山荘への下りは急なため慎重にいく。晴れてはいるが気温は高くなく、風は涼しい。三俣蓮華岳への急登を登り切り双六岳まで縦走する。双六岳から双六小屋までの下りは急な箇所もあるが集中して下り、双六小屋テント場に着く。

8月10日(日) 雨

双六小屋TS(5:56)〜弓折乗越(6:51)〜鏡平山荘(7:26)〜小池新道登山口(9:41)〜わさび平小屋(9:57)〜新穂高温泉(11:03)

渡渉のことを考え出発時間を早めるため、食当起床1:00とする。


1年鈴木は起床時は体調的に問題ないと答えるが、朝食時嘔吐する。雨と風が弱まったためテント撤収をし、上下雨具を着た状態で双六小屋テント場を出発する。

弓折乗越までの登山道はハイマツ帯とさらけた道が交互にくるが、さらけていると強風の影響を強く受けるため慎重にいく。鏡平山荘にて休憩し、小池新道の渡渉箇所にかかる橋が壊れていないことを確認した後、下る。

大雨の影響を受け、登山道は全体的に川のようになっている。同じく下る登山者も多く、すれ違う登山者もいる。秩父小沢につながる沢を幾つか渡ったのち、秩父沢を渡る。増水してはいるが、橋は問題なく通れる。秩父沢を渡ったところで休憩する。

鈴木の体調が優れないため、できるだけ雨の当たらないところで休ませる。その後も順調に降っていき、小池新道登山口に到着する。林道を少し歩き、わさび平小屋で休憩する。雨は強弱を繰り返している。新穂高温泉まで林道を歩く。

全員元気に下山する。

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